センバツ注目選手紹介・根尾昂(大阪桐蔭2年・投手兼右翼手)「噂の怪物」聖地初見参

センバツ注目選手紹介・根尾昂(大阪桐蔭2年・投手兼右翼手)「噂の怪物」聖地初見参

3月19日に開幕する「第89回選抜高校野球大会」。ここでは今大会主役として注目されるヒーローたちを追っていく。第6回は大阪桐蔭の根尾 昂(2年・投手兼右翼手)。2年生にして最速148キロを計測する速球派右腕の経歴はエリートが集まる大阪桐蔭の中でも際立っている。

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    gooスポーツ編集部
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中学時代はスキーでも全国制覇

 根尾の伝説は岐阜県で生まれ育った小学生時代から始まる。飛騨市立河合小学校2年生から古川西クラブで野球を始めた当時から肩が強く、小学校6年生の時のソフトボール投げで、全国1位となる88メートル92センチを記録。中日ドラゴンズジュニアに選出され、2012年NPBジュニアトーナメントに出場するとエースとして、120キロ後半の速球を投げ込んだ。
 
 飛騨市立古川中に進学し飛騨高山ボーイズで硬式野球に触れると、根尾の才能はさらに加速する。球速はみるみるアップし中学校3年時に最速146キロを計測。そのきっかけは、野球と一緒に取り組んでいたスキーにあった。

 実はスキーでも、中学校2年生3月に全国中学体育大会・男子スラローム競技で全国制覇。海外遠征メンバーに選ばれるほどの腕前を持つ根尾。ここで彼は「体の軸が真っすぐにならなければ、しっかりとジャンプができない。それは野球も同じ」という点を学び取った。よって投球動作の際にも猫背にならず、しっかりと背筋を伸ばして投げることを意識。そうすると体の回転を鋭く回旋ができて、切れのあるストレートを投げられるようになった。

 かくして中学3年時、根尾は日本人選手にMLBへの道を切り開いた野茂英雄氏(元:ロサンゼルス・ドジャースなど)が総監督を務める「JUNIOR ALL JAPAN 2015(通称:野茂ジャパン)」に選出。後に大阪桐蔭でチームメイトとなる姫路アイアンズ(ヤングリーグ)・小谷優宇(2年・投手)、湖北ボーイズ・横川凱(2年・投手)らとともに貴重な経験を積んでいる。

大阪桐蔭進学後も投打で大活躍 初めての甲子園の舞台へ

 高校は「甲子園でプレーする選手たちの雰囲気に惹かれて」大阪桐蔭進学を決断。入学当初からデビュー登板に注目が集まった中、6月に香川県で行われた招待試合で根尾はついにそのベールを脱ぐ。小豆島(香川)戦でリリーフとして登板すると、最速145キロで3回3分の2で4安打無失点、7奪三振の衝撃デビューを飾った。

 1年夏はベンチ入りも出場なく、1年秋から公式戦デビューした根尾は万能選手の道を着実に歩み始める。大阪大会4回戦の大阪偕星学園戦では、勝ち越し代打本塁打を左中間に放つと、準々決勝の北野戦で先発7回無失点、9奪三振。そして近畿大会準々決勝・智辯学園(奈良)戦では「4番・遊撃手」の大抜擢。そして根尾は見事・西谷浩一監督の期待に応える。
 
 打っては7回表にバックスクリーン弾を放つと、守っても6対1でリードした7回裏一死満塁のピンチで三遊間を襲う打球を横っ飛びで好捕し二塁封殺。この回の失点を2点で止めた。センバツが確実視される準決勝進出へ値千金のビッグプレー2つは、投手としては7回3分の2で9奪三振・無失点。野手としては打率.250・本塁打2本の成績以上の存在感あふれるものだった。

 この冬は、「動いて走って柔軟をして、野球に通用する体づくり」を行いつつ、打撃、投球、守備のすべてにおいて技術的見直しを行った根尾。噂の怪物、甲子園初見参は大会しんがりの第6日第1試合。根尾昂は背番号「7」を背負い、チームに勢いを与えられる投手として、チャンスを作り、ランナー還せる打者を目指す。

【寄稿】 by 高校野球ドットコム

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