センバツ・旬のプレーヤー  今からマークしておきたい逸材3投手

センバツ・旬のプレーヤー  今からマークしておきたい逸材3投手

「2017ワールドベースボールクラシック」がアメリカの初優勝で幕を閉じ、次なる野球界の話題は「第89回選抜高等学校野球大会」へ。今大会は夏の大会まで追いかけていきたい逸材も多く現れている。今回はそんな選手たちから3投手を紹介していきたい。

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    gooスポーツ編集部
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 侍ジャパンがMLBスター集団・アメリカと渡り合った「2017ワールドベースボールクラシック」がアメリカの初優勝で幕を閉じ、次なる野球界の話題は「第89回選抜高等学校野球大会」へ。今大会は夏の大会まで追いかけていきたい逸材も多く現れている。今回はそんな選手たちから3投手を紹介していきたい。

 その前に、まずは今大会注目のドラフト候補投手を整理してみよう。右投手は最速147キロ右腕・滋賀学園(滋賀)戦での延長14回・218球が印象的な金久保 優斗(東海大市原望洋<千葉>3年)。初戦敗退には終わったが、終盤まで140キロ台を連発。最速149キロの片鱗を見せた山口 翔(熊本工<熊本>3年)の2人。左投手では松井 裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)を彷彿とさせる縦スライダーで勝負する櫻井 周斗(日大三<東京>3年)、最速144キロを叩き出す池谷 蒼大(静岡<静岡>3年)、最速143キロの長谷川 拓帆(仙台育英<宮城>3年)、144キロ左腕・丸山 和郁(前橋育英<群馬>3年)が注目されている。

 一方で彼らに引けを取らない将来性を見せた右投手もいる。それが、平松 竜也(盛岡大附<岩手>3年)、西垣 雅矢(報徳学園<兵庫>3年)、根岸 崇裕(前橋育英<群馬>3年)の3人である。

 まず183センチ83キロの平松。昨夏の甲子園ベンチ外の悔しさをバネに昨秋から急成長し、公式戦では38回3分の1を投げ、防御率1.64。さらに球速も144キロを計測して、このセンバツに乗り込んできた。

 1回戦の高岡商(富山)戦でも左足を高々と上げて真っ向から振り下ろすストレートは常時130キロ後半~140キロ前半。球質が重く、思わず詰まってしまうような迫力がある。また、ブレーキが利いたカーブ、切れのあるスライダーと変化球のキレもあった。その反面で制球を乱すケースも多々みられたが、夏までさらにスケールアップした姿を見せていけば、3年前のドラフト1位・松本 裕樹(福岡ソフトバンクホークス)以来となる高卒プロも現実味を帯びてくる。

 公称サイズは「183センチ70キロ」の西垣は、このセンバツで180度印象を変えた。120キロ後半~132キロのストレートとスライダーを丁寧に投げ分け、73回3分の1を投げ41奪三振と打たせて取る投手であった昨秋と比べ、1回戦の多治見(岐阜)戦では明らかに力強さが増していた。
 
 体をムチのようにしならせたフォームから最速141キロのストレート、縦横のスライダー・カーブを武器に7回を投げて被安打2、8奪三振、無失点。昨秋よりもスピードは常時5キロ前後アップ。さらに三振も奪えるスタイルを披露し、今大会限りで勇退となる永田 裕治監督へ1勝をプレゼントしている。この流れに沿えば、夏までにあっと驚くようなスピードボールを投げ込む可能性もありそうだ。

 最後に紹介する根岸は、192センチ93キロと堂々たる体格を誇る大型右腕。秋までは4番手扱いで、130キロ後半の速球を投げるも、制球に不安があるタイプであったが、一冬で成長。3番手でマウンドに上がったセンバツ1回戦の中村(高知)戦では、2回1失点ながらも、常時130キロ後半、最速141キロのストレートには重量感があった。
 
 さらに130キロ近いフォーク、スライダー、カーブを器用に投げ分ける姿も披露した。左肩の開きが遅く、そして真上から振り下ろせる投球フォームには威圧感もある。未完成なところは多々あるが、素質が開花すれば、スケール抜群の大型速球派右腕へ成長する可能性を残している。

 高校生の魅力は周囲の予想を超える急成長を見せるところに尽きる。平松、西垣、根岸は現時点でも素晴らしい成長を見せているが、3か月後の夏にはもっと大きな注目を浴びる可能性が高い。今からでも遅くない。皆さんには、是非3人のみならず、潜在能力を開花させようとする高校球児たちの成長ぶりを追いかけてほしい。

【寄稿】 by 高校野球ドットコム

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