侍ジャパンWBC戦士のこれから 「筒香 嘉智」編 ~侍ジャパンの4番が乗り越えるべき課題~

侍ジャパンWBC戦士のこれから 「筒香 嘉智」編 ~侍ジャパンの4番が乗り越えるべき課題~

2017ワールドベースボールクラシックで侍ジャパンは準決勝でアメリカに惜敗したが、第1回大会から4大会連続ベスト4入りしているのは日本のみ。今大会でも様々な選手たちが躍動した。その中で、史上最年少でWBCでの侍ジャパン4番打者となった筒香 嘉智も、素晴らしい活躍を見せた。

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    gooスポーツ編集部
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アメリカ戦の打席で見えた筒香の今後の課題とは?

 昨季、44本塁打・110打点でセ・リーグ二冠王に輝いた横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智は、史上最年少でWBCでの侍ジャパン4番打者となった。

 WBC一次ラウンドのキューバ戦、オーストラリア戦はダメ押しとなる本塁打。二次ラウンドのイスラエル戦では、勝ち越し本塁打。計7試合に出場して、3本塁打8打点、打率.320。試合を重ねるごとに日本中の野球ファンが「GO!GO!筒香!」コールのボルテージを高めていったと言っても過言ではないだろう。

 筒香はかねてから、MLB志向を打ち出しているプレーヤーでもある。今回のWBCの活躍や、決勝ラウンド前のシカゴ・カブス、ロサンジェルス・ドジャースとの練習試合で、計6打数4安打の成績を見れば海外FA権取得となる2021年の前に、ポスティング・システムでメジャー移籍する可能性も低くはない。

 その反面、課題も今大会では見えた。アメリカとの準決勝、8回裏。1対2と1点を追い、二死一・二塁のチャンスで打席に入った筒香。MLB通算423試合登板を誇るパット・ニシェク(フィラデルフィア・フィリーズ)のチェンジアップを振り抜いた打球の角度には、スタンドにいた観客も、そして日本で見ていた野球ファンも瞬間、逆転本塁打を確信したことだろう。

 しかし打球は失速し、ライト定位置のフライに。あの場面でミスショットをせず、確実に本塁打に出来る打者になることが、150キロ級の速球の対応や、動くボールに対しての対応などと、共に突き詰めていかなければならない課題である。

 また左翼手の守備もそうだ。右打者の引っ張った打球はドライブがかかりやすく、さらに打球も強い。そして左打者の打球の多くはスライス回転しながら切れていく。とにかく厄介な打球が多い。さらにMLBの各球場は左右非対称な球場が多く、守れる外野手になるためにさらにレベルアップする必要がある。

 筒香 嘉智が、MLBで175本塁打を放った松井 秀喜(元ニューヨーク・ヤンキース)に続く、世界に通じるスラッガーになる可能性を秘めた打者であることは誰もが認めるところ。数年後「WBCの経験が進化のきっかけになった」といえるパフォーマンスをぜひ日本の野球ファンに魅せてほしい。

【寄稿】 by 高校野球ドットコム

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