400メートルリレー日本代表がリオ五輪で銀メダルを獲得した秘訣とは

400メートルリレー日本代表がリオ五輪で銀メダルを獲得した秘訣とは

なぜ個々のタイムでは他国に引けを取る日本がリオ五輪の400メートルリレーで世界2位という成績を収められたのか。その秘密にせまっていきたいと思います。

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    gooスポーツ編集部
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メンバー紹介

左から

山縣亮太選手
経歴:広島修道中高→慶應義塾大→SEIKO
100m走自己ベスト:10.03秒

飯塚翔太選手
経歴:浜岡中→藤枝明誠高→中央大→ミズノ
100m走自己ベスト:10.22秒

桐生祥秀選手
経歴:彦根南中→洛南高→東洋大
100m走自己ベスト:10.01秒

ケンブリッジ飛鳥選手
経歴:深川三中→東京高→日本大→ドーム
100m走自己ベスト:10.10秒

リオ五輪2位の快挙

男子400mリレー日本代表は2016年リオ五輪で銀メダル獲得しました。ここで注目すべきは上記のプロフィールにある通り日本人選手の中に自己ベストが9秒台の選手はいない点です。

一方ジャマイカ、アメリカなどの陸上大国ではオリンピック参加選手のほとんどが9秒台のベストタイムを持っています。この比較から考えると個人単位のレベルでは日本は強豪国とは言いにくいでしょう。

では、なぜ日本代表が世界2位の成績を収められたのでしょうか。

勝利へつなぐバトンパス

個々の速さで劣る日本のリレーチームが世界を相手に闘える秘訣はバトンパスにあります。

多くのリレーチームが使っているバトンの渡し方はオーバーハンドパスと呼ばれる方法です。
これはバトンを受け取る次の走者が手のひらを上に向けそのうえに前走者がバトンを置くようなかたちで渡すやりかたです。最もスタンダードで渡しやすい安定した方法といえます。

これに対して日本代表はアンダーハンドパスという方法を採用しています。
オーバーハンドパスとは対照的に次の走者が手のひらを下に向け前の走者がその手の中にバトンを入れるようにして渡すやりかたです。この方法の利点はスピードを落とさずに次の走者につなげられるところです。その分バトンを落とすリスクが高いのであまり使われていません。

リオオリンピックの競技中写真

リオオリンピックの競技中写真

日本と他の国のバトンの渡し方が顕著なっています。
手のひらの方向が違っているのがはっきりわかります。

出典 https://this.kiji.is/139987449811600890

成功のカギは信頼

アンダーハンドパスは前述のとおりリスクの大きい方法です。しかし同時に1回のパスで少しづつですが確実に個人能力の差を埋めていけます。そのため日本代表はこのやり方を取り入れ世界と闘うため幾度となく練習を重ね精度を高めていました。

個人種目である陸上競技をチームで勝負したのです。全員が互いに信頼できる関係を築いた結果が銀メダルにつながったと考えられます。

日本陸上界の希望

陸上選手は記録更新を目指して日々練習を続けています。オリンピックリレーのメンバーにも選出され、現在日本で1番9秒台に近い桐生選手。いつ記録を更新してもおかしくない状況ではないでしょうか。前人未到の100m走9秒台という記録打ち出すこと、そして陸上界の更なる発展が楽しみです。

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