引退を発表した「ロシアの妖精」ユリア・リプニツカヤ選手について

引退を発表した「ロシアの妖精」ユリア・リプニツカヤ選手について

「ロシアの妖精」とも呼ばれるフィギュアスケーターであったユリア・リプニツカヤ選手が、引退を発表しました。リプニツカヤ選手がロシアに与えた影響はとても大きいものでした。

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    gooスポーツ編集部
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フィギュアスケート女子で2014年ソチ五輪団体金メダリストのユリア・リプニツカヤ(19)=ロシア=が9日、現役引退するとロシア連盟が発表した。

出典 リプニツカヤ、現役引退を発表 「キャンドル・スピン」(朝日新聞デジタル)

若干19歳とまだまだ活躍が期待出来る有望な選手なだけに、突然の引退発表は多くのメディアで話題になりました。引退の理由は一体何だったのでしょうか。

ユリア・リプニツカヤ選手について

スケート一色だった幼少期

リプニツカヤ選手は、1998年6月5日、ロシアの田舎町エカテリンブルクに生まれました。乗馬や動物が好きだったという素朴な彼女は、母親の教育方針で、新体操とスケートを習い始めました。

「ストレッチは2歳の時から毎日欠かしていません。4歳でスケートを始めて、最初に3回転を降りたのは8歳の時です。才能があるかもって母が考え、10歳の時にモスクワに引っ越して本格的にスケートを習うことになったんです。私自身は選手になることなんて全く考えていませんでした」

出典 激戦の女子フィギュアに名乗り! 2つの幸運を持つ15歳、リプニツカヤ。(Number Web)

ツテや紹介がない中でのコーチ探しは容易ではなかったようです。リプニツカヤ選手の母親が、モスクワのリンクを片っ端から訪問した末にやっと出会えたのが、その後長いこと彼女のコーチを務めることとなるエトリ・トゥトベリゼコーチでした。

驚異の柔軟性でこそ可能になるスピンと、卓越したジャンプ力。その才能を見抜いたエトリ・トゥトベリゼコーチが、無名の少女を五輪へ導くことを約束した。

出典 激戦の女子フィギュアに名乗り! 2つの幸運を持つ15歳、リプニツカヤ。(Number Web)

それからの彼女は、友人と遊ぶこともなく、学校の時間以外はスケートを練習する生活。ハードな練習を重ね、次第に一目置かれる存在となっていきました。

ソチ五輪での活躍

リプニツカヤ選手が日本でも注目を集め始めたのは、ソチ五輪シーズンからです。当時彼女は15歳ながら、2013年に福岡市で行われたグランプリファイナルでは2位、また五輪後にさいたま市で行われた世界選手権でも浅田真央選手に次ぐ2位という見事な成績を収めました。彼女が自ら名付けた「キャンドル・スピン」という、足を完全に180度上げるビールマンスピンは観客を魅了しました。

リプニツカヤ選手の活躍ぶりはもちろん、ロシアの団体金メダル獲得にも大きく寄与しました。ショート、フリーともにパーフェクトな演技を披露し、首位。15歳とは思えない優雅で美しい演技は、ロシア国内だけにとどまらず、世界中に知れ渡ったことでしょう。

突然の引退

これからさらなる活躍が期待されていたリプニツカヤ選手ですが、代表メンバーから退く文書に署名したとロシアスケート連盟が発表し、9月9日、正式引退となりました。
19歳という若さながら、スケート界に及ぼした影響は計り知れないでしょう。

引退後については、大学進学予定とのこと。詳細は明らかにされていませんが、今後もフィギュアスケートに関わってほしいと願うファンは少なくないのではないでしょうか。

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