キングオブスキーの道 ノルディック複合 「渡部暁斗選手」

キングオブスキーの道 ノルディック複合 「渡部暁斗選手」

今回はノルディック複合で活躍が期待されている渡部暁斗選手について注目してみましょう!

  • サムネイル
    gooスポーツ編集部
  • 公開日:

ノルディック複合とは

まず初めに、ノルディック複合という競技についてご説明しましょう。

ジャンプとクロスカントリーの2種目の順位を競う種目。瞬発力と持久力の、相反する2つの能力を求められるオールラウンドな種目で、優勝者には「キング・オブ・スキー」の称号が贈られる。

出典 ノルディック複合解説 (日刊スポーツ)

1924年の第1回シャモニー大会から実施されている。日本は92年アルベールビル、94年リレハンメル大会で、W杯総合3連覇の荻原健司を中心に団体2連覇を達成した。個人でも94年リレハンメル大会で河野孝典が銀メダルを獲得した。

出典 ノルディック複合解説 (日刊スポーツ)

数あるウィンタースポーツの中でも歴史のあるスポーツとして知られている、ノルディック複合。かつては、荻原健司選手を中心に2大会連続の金メダル獲得などが話題となりました。しかし、近年では度重なるルール改正が行われ、前半のジャンプで圧倒的な差をつけ、後半のクロスカントリーで逃げ切るという日本得意の勝ちパターンが通用しなくなってきてしまったのです。

長野五輪での敗北をきっかけに、日本勢は選手育成の方針転換をします。招集した代表チームに対し、ルール改正後より弱点となっていたクロスカントリーの強化を実施。その上で、積極的に若手選手を海外の大会に出場させ、経験を積ませてきました。

今回ご紹介する渡部暁斗選手も、この若手育成選手の一人でした。

渡部暁斗(ワタベ・アキト)選手プロフィール

所属:北野建設スキー部
入社年月日:2011年
出身地:長野県白馬村
出身校:早稲田大学
生年月日:1988年5月26日
血液型:O型
身長・体重:173cm・61kg

スキーシーズンには多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れる地、長野県白馬村で生まれた渡部選手は、白馬高校在学中からトリノオリンピックに出場するなど、若い頃よりキャリアを積んできました。早稲田大学時代には、世界選手権団体戦において、日本勢としては14年ぶりとなる金メダル獲得に貢献しています。また大学卒業後は、北野建設スキー部に所属、そして現在に至ります。

日本人として20年ぶりとなる個人メダル獲得

2011年〜2012年シーズンはワールドカップ4勝、個人総合2位となり、世界のトップ選手の仲間入りを果たした渡部選手。ついにソチオリンピック、個人戦ノーマルヒルで銀メダル獲得を成し遂げました。
インタビューの中では、以下のように語っています。

「僕の気持ちとすれば楽しんで競技をやっているだけなので、メダルを獲る、獲らないはそれほど重要なことではないんです。一番の目的は自分の技を研鑽すること。でもそれで結果を出したことで期待されたし、自分でも『スポンサーやスキー連盟に対しては、結果を出して恩返しをしなければ』と思う気持ちもあって、それがすごく苦しかったですね」

出典 <複合個人、20年ぶりのメダル獲得> 渡部暁斗 「ただ、信念を貫くために」(Number Web)

置かれている状況に対して、交錯する気持ちを何とか乗り越え、勝ちとったメダルということがインタビューから伝わってきます。

夫婦で挑む最初で最後の五輪

渡部選手は、2014年に、フリースタイルスキー・ハーフパイプの日本代表選手である山崎由梨恵選手と結婚。平昌五輪については、夫婦で挑む最初で最後の五輪であると位置付けているようです。種目の違いから遠征日程や練習場所が異なるため、長野市内の自宅で一緒に過ごせる時間は、少ないと年間30〜40日程度とのこと。そんな中でも、お互いを支え合い、尊敬し合っているという渡部夫妻。平昌という大舞台で是非、夫婦でのメダル獲得を期待したいです。

内容について報告する