世界のトップへはまだ遠い -日本代表VSブラジル代表

世界のトップへはまだ遠い -日本代表VSブラジル代表

世界ランキング2位のブラジル相手に日本代表は何を見せたのか。振り返ってみます。

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    gooスポーツ編集部
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強豪国との差を測るブラジル戦

アジア最終予選を勝ち抜き、ロシアW杯を決めた日本代表は10月に2つのテストマッチを行いました。ニュージーランドには辛勝、ハイチとはドローと、まだまだロシアに向け雲行きは怪しい状態にあります。今回開催される親善試合では、世界のトップレベルのチームであるブラジル・ベルギーと対戦。本大会でも対戦することとなるだろう強豪国と、どのように渡り合うかが注目すべきポイントとなりました。
今回の欧州遠征では本田選手や岡崎選手、香川選手といった代表のビッグネームが召集外となっており、ハリルホジッチ監督の意図を問う遠征にもなりました。
また、ブラジルとの試合にあたり、英大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」はオッズを提供し、「日本勝利」が12倍、「引き分け」が6倍、「ブラジル勝利」が1.2倍と、順当にブラジルの勝利を予想していました。

完敗も一矢報う

日本代表は前線からのプレッシングで相手にプレッシャーをかけ、カウンターを狙います。しかしながら相手はサッカー王国ブラジルであり、巧みな個人技によって躱され、日本の望むゲーム展開にはなりません。ブラジルに押し込まれる中、10分に日本はPKを献上してしまいます。ネイマール選手にこのPKを決められて日本代表は早くも先制点を許しました。
続く16分またしてもPKを与えてしまいますが、ここはGK川島選手のビッグセーブで凌ぎます。ところが直後のCKからマルセロ選手の豪快なミドルシュートが突き刺さり、ビハインドは2点になります。36分にもブラジルのカウンターが炸裂し、パス交換からジェズス選手のゴールにより、日本代表は前半を3失点で終えます。

試合後半、ブラジルがペースを落とす中、日本は攻勢に出ます。少しずつシュートを打てるようになってきた日本代表に63分、待望のゴールが生まれました。CKの駆け引きに勝ち、槙野選手がヘディングを叩き込みます。このゴールは2006年ドイツW杯で元日本代表の玉田選手が得点して以来11年ぶりのものとなり、日本史上5人目のブラジル相手の得点者となりました。
このまま波に乗って行きたいところですが反撃はここまでとなり、これ以上ブラジルを崩せないまま3-1でタイムアップの笛は吹かれました。

敗北から光明は見えたのか

「チームとして0-3で終わるよりは、“自分たちはまだ死んでいない”と見せるためにも大事な一発だった」

出典 「自分たちはまだ死んでいない」槙野智章が自らのゴールで示した1得点の価値(サッカーダイジェストWeb)

槙野選手が自身の挙げたゴールについて語るように、1点を返したことは間違いなく選手たちにとっても自信になったことでしょう。今回のブラジル戦では、W杯までの課題とともに現時点で世界に何が通用するかも浮かび上がる試合となりました。
後半の無失点という結果は、W杯出場を決めたアジア最終予選のオーストラリア戦で見せたようなインテンシティのある積極的な守備が、ブラジルにも効力を発していたことを物語っています。
また、この試合で「守備的トップ下」を任された井手口選手は、日本代表にとってポジティブな要素になりそうです。相手のボランチに果敢にプレスをかけ、ハリルホジッチ監督の語る「デュエル」を体現しようとしています。
ロシアまでの7か月、日本代表がどのような成長を遂げて何を見せるのか、期待が高まります。

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